子どもの歯並びの治療について
子どもの 歯並び治療 について
歯並びが悪く、噛みあわせが悪い状態を「不正咬合」と呼びます。
この不正咬合をほおっておくと、以下のような様々なデメリットがあります。
歯並びが悪いことによるデメリット
1.歯磨きがにくく、虫歯になりやすい
2.見た目が悪く、口元がコンプレックスになる
3.歯だけでなく顔が曲がって成長してしまう恐れがある
4.歯や口の怪我の原因になることがある
5.言葉がはっきり喋りにくくなる可能性がある
6.体全身の姿勢・バランスが悪くなることがある
特に、10~12歳ごろから始まる第二次成長期に、歯並びが悪いまま顎が成長してしまうと、その歯列に合った変形した顎が出来上がってしまいます。
下の歯が前に出てしまう受け口などで、顎が変形して成長が終わってしまった場合、これを根本的に改善するには外科手術が必要になるケースが増えてしまいます。
そのため、
7~8歳ごろの、永久歯に生え変わり始める「混合歯列期」という時期に 矯正治療を始めることで、お子さまの負担を少なく歯並びを直すことが できます。
治療費も10~20万円ほどで、全て大人の歯に生え変わってから行う矯正治療 よりも、かなり負担の少ない金額で治療を行うことができます。
※ ただし、あくまで歯を抜かずに、自然に歯が並びやすい環境を作ってあげるという治療になります。2次矯正が100%不必要になるというものではありません。
受け口(下の歯のほうが前にある)の治療
せっかく生えてきた大人の歯の前歯が、受け口(反対咬合)になってしまいました
そこで、このようなやわらかいマウスピース型の 矯正装置を寝る時に使います
キレイに治りました
※ 使用しないと動かないため、本人のやる気が大事です!
でこぼこな歯並び(八重歯など)の治療
下の大人の歯が、でこぼこに並んでしまいました
このような矯正装置を装着して歯並びを整えます
取り外しのできる装置で、半日以上装着します
まっすぐになりました!
同じく下の歯並びがでこぼこです
半年ほど矯正装置を使用後
キレイになりました!
※ いずれも、ワイヤーによる二次治療が100%必要なくなるというものではありません
子どものすきっ歯の治療
小学生に上がる6~7歳頃に、乳歯から大人の歯「永久歯」に生え換わる頃によく見られるすきっ歯(歯と歯の間が数ミリ開いていること)があります。
このすきっ歯は、歯科業界では
「アグリーダッキングステージ(みにくいあひるの子の時期)」と呼ばれています。
3番目の歯「糸切り歯(犬歯)」が根っこの中で前歯を圧迫しているためにおこる現象です。
そのため通常は、糸切り歯が生えた時に自然にふさがります。
つまり、治療する必要はないことが多いです。
どうしても気になる時や、隙間が大きすぎたり早く見た目を治したい時は、 矯正治療を行います。
歯の真ん中の隙間がかなり大きいです
このようなフックとゴムを取り付けます
歯の間がしっかり閉じました!
ただし、「小帯」というくちびるの裏から繋がるヒダが太く、そのために歯の間が開いている場合は、小帯を切除する必要がある場合があります。
ご不安なようなら一度ご相談ください。