デジタルレントゲンについて
デジタルレントゲンについて
レントゲン撮影による被ばくは大丈夫なのか?
歯科で虫歯や歯槽膿漏を診断するときに、必ず必要になるのがレントゲン撮影です。
昨今このレントゲン撮影による放射線被ばくについて言及されることが増えています。
大量の放射線被ばくは人体に有害なのはご周知のことだと思いますが、
それでは歯科のレントゲンによる被ばくはどの程度なのでしょうか?
この中では、歯科撮影の被ばく量は0.01mSvとなっております。
もう少し詳しく述べますと、
- 従来のデンタルレントゲン(数歯単位の小さなレントゲン)=0.01~0.03mSv
- 従来のパノラマレントゲン(お口全体の大きなレントゲン)=0.01~0.04mSv
一般的に、人体に害がある被ばく量は100mSVと言われていますので、従来の銀塩フィルムを使用したレントゲン撮影でも1万分の1の被ばくになりますので、ほぼ問題ないと思われます。
はせがわ歯科にも導入しているデジタルレントゲンでは、さらに低被ばくで、
- デジタルデンタルレントゲン(小さなレントゲン)=0.001~0.003mSv
- デジタルパノラマレントゲン(大きなレントゲン)=0.001~0.004mSv
10万回いっぺんに撮影すると害があるという被ばくになりますし、さらに鉛入りのエプロンで防御もしますので、実質の被ばく量はさらに減ります。
このように、はせがわ歯科でのレントゲン撮影では、人体に問題のある被ばくはほとんどないといえますが、
妊婦の方などどうしても被ばくに不安のある方は、レントゲン撮影をせずに治療をさせていただくこともあります。
デジタル化ですぐに大きく画像が見えることのメリット
デジタルレントゲンのもうひとつ大きなメリットとして,フィルムの現像無しに、すぐに大きく画像が確認できるということがあります。
従来のフィルムでは、写真は3cmぐらいの小さなもので、私たちが確認する分には良いのですが、患者さんには何が写っているのか、ほとんどわからなかったと思います。現像にも4~5分はかかるため、もし写りが悪かった場合はまた撮り直しに時間がかかってしまいました。
デジタルレントゲンでは、モニタ画面に大きく表示できるため、患者さんにもどのような虫歯なのか等が良くわかるようになり、また拡大できるため細かい部分の診断にも役立ちます。撮り直しもすぐにできますし、その時の被爆もとても少ないです。
また、従来のフィルムの現像には、現像液の廃液が生じたり、現像液独特の臭いもありましたが、デジタルでは廃液も出なくなるので、環境に優しいとも言えます。